第二の人生でも音楽を

この春定年で退職されたばかりの方と久々にお会いしたときに、

お仕事を辞められて、どんな生活を送りたいとかやりたいこととかありますか?

と質問しました。

その方は、とても器用で、勉強熱心で、語学から料理、音楽など何でもこなすジェントルマンでしたため、個人的に ステキな私生活が気になりました。

すると
『私は、料理も最近はパン作りも出来るようになりましたので、また新しいことに挑戦したいと思っていて、次は何が良いかな、と考えているところです。』

と目を輝かせて教えて下さいました。

以前、クラシックのコンサートでたまたまお会いしたことがあったため、
『楽器などはされているのですか? 音楽が好きで、何でも器用にこなされるので、されてないなら何か楽器を演奏されたら良いのに』

とお勧めしたら、優しく微笑みながら

『家にピアノはあるんです。亡くなった妻が休みの日には僕の好きなシューマンの曲を弾いてくれたんです。だから、僕は聴く専門だったので。今でも時々、妻が弾いてくれた曲を思い出しますね。』


奥様が亡くなられていたことも知らなかった私は、亡くなられた奥様への想いと、優しくあたたかい気持ちが伝わり、ふと涙が流れました。

奥様が奏でたピアノの音色は、いつでも引き出せるような場所にしまいつつ、ずっと心にあるのでしょう。


そして思い出の曲をいつか旦那さんが奏でる日も近いかもしれませんね。

そのときはぜひ、なんらかの形でお手伝いさせて頂きたいな、と思った1日でした 。



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